明治から大正に建築された建築物の当時のトレンドや形式美に特に興味を持つ大学生。現存する建築物をひとつひとつ実際見たて感じたいとずっと訪れたかった尾道を旅先に選んだ。滞在先も大正~昭和に遊廓として使われていた建築物である「遊廓荘」を5連泊で予約。価格もリーズナブルで炊事場もあるので自炊もでき嬉しい。ここを拠点として尾道の小路や山手にある建築物もカメラに収めていく。最初に訪れたのは「八坂神社」。入口にある「かんざし灯篭」は、まだ新開が花街だった時代のお茶屋の娘の悲しい物語から供養のために納められたそうだ。旅先の歴史を知ると、さらに遊廓建築への滞在が面白くなってきた。