STAY

せっかく宿泊するなら、ここでしかできない体験を。
例えばこんな過ごし方はいかがでしょう?

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    建築を学んでいる大学生のインターンシップ

    明治から大正に建築された建築物の当時のトレンドや形式美に特に興味を持つ大学生。現存する建築物をひとつひとつ実際見たて感じたいとずっと訪れたかった尾道を旅先に選んだ。滞在先も大正~昭和に遊廓として使われていた建築物である「遊廓荘」を5連泊で予約。価格もリーズナブルで炊事場もあるので自炊もでき嬉しい。ここを拠点として尾道の小路や山手にある建築物もカメラに収めていく。最初に訪れたのは「八坂神社」。入口にある「かんざし灯篭」は、まだ新開が花街だった時代のお茶屋の娘の悲しい物語から供養のために納められたそうだ。旅先の歴史を知ると、さらに遊廓建築への滞在が面白くなってきた。

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    深夜に開く古本屋での出逢い

    遊廓荘の1階にはアウトサイダーアートが飾られた「アウトサイダー娑ケ婆」という自販機と立ち飲みスペースのある無人待合所がある。夜の街へ繰り出す人たちの笑い声や、BGMで流れているラジオ放送が聴こえてきたら、夜の散歩に出掛ける準備をする。新開を歩いていると深夜にも関わらず「古本屋」の看板が。元医院であるこの店の名は「弐拾dB」その扉を開けると様々なジャンルの古本やオリジナルの新刊が並んでいる。移住者だという古本屋の主人から本に対する哲学を聞いて一晩では足りず二晩、三晩と通いつめた。部屋に戻ると購入した小説や尾道の歴史の書籍を朝方まで読む日も…。

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    空き家再生と移住者

    尾道には移住者が多い。少々不便でも斜面地にある古い民家を修復して住んだり、古い空き店舗を再生して開業したり、みんなどこか不便を楽しんでいるかのようだ。移住希望者と尾道の空き家をつなげているNPO法人「尾道空き家再生プロジェクト」は全国的にも有名だ。建築家から大工、学生まで幅広いメンバーが所属し活躍している。滞在してる新開地区も10年ほど前までは空き店舗が多く閑散としていたらしいが、カフェ、ビストロ、台湾茶、クロワッサン、古道具屋、菓子店、中華料理店など小さいながらも個性的な店が多く出店し、昼夜問わず賑わいを取り戻している。今回の滞在を通して尾道は「訪れたい街」から「住みたい街」に変化した。